素粒子物理について

素粒子物理は物質を構成する最も基本的な粒子がどのようなもので、そこでどのような物理法則が成り立っているかを対象とするものです。基本的な粒子を相手にしていますが、粒子の生成・消滅、核力、新粒子の発見など、他では見られない様々な現象が姿を現します。理論的には「場の量子論」と呼ばれる枠組みで記述されます。量子力学、相対性理論、群論などが基礎となっているので、これらの科目(力学、電磁気学も同様)をしっかりと身に付けて下さい。

研究室の活動の一つとして、素粒子物理の理解や実験について勉強する機会も設けています。2013年度は「素粒子・原子核物理入門(Springer)」を使って発表形式のゼミを行いました。

実験的研究について

実験を行う上では、研究対象の物理だけでなく実験で使う様々な装置の仕組みやデータの取り方、解析方法なども理解する必要があります。素粒子物理の実験に関して言えば、

が挙げられます。 量子力学や物性物理がどのように実用化されているかに興味を持ったり、基礎となる数学をしっかり理解したりということは非常に重要で、実験の計画やデータ解析を行う上で必要となります。全てに完璧である必要はないし、研究室に入ってから実物に触れながら理解を深めていくことも可能ですが、このような技術的な側面にも興味を持つことが大切です。